ご参加の皆様同士も、開始前から和気藹々、
という感じだった今回の知りたい世界。
ゲストの橋本ご夫妻のお人柄、ということだと思います。

そんな感じで始まったお話でしたが、
長いキャリアのなかでいろいろなことがあったおふたり、
経歴を伺うだけでも面白い!

木工工人として独立するまでにもいろいろな選択があった
勲さん、ご自身もおっしゃってましたがその都度、
セレンディピティというかシンクロニシティというか、
縁ができて、あるいは縁から縁がつながって
結果的に良い方へ良い方へ、と進んできたそう。

扶美子さんも同じようなところがあって、
お忙しい仕事のなかでも自分が楽しいと感じること、
おもしろいと思えることをちゃんと楽しんで
それがいまの充実につながっているんですね。

二十数年前、ワークショップをきっかけに
勲さんとお子さんを誘って銅版画を始めた扶美子さん。
そのままずっと続けた扶美子さんの版画はいま、
勲さんが作った木製の額に入って飾られています。

版画を始めた時点で勲さんは木工をやってたんだから、
勲さんの額に入れて飾るのは最初から決めていて
いろいろと相談のうえで作ってきたのかと
おもいきや実はそうではなく…

扶美子さんが版画を刷り終えたら勲さんに渡し、
額を選ぶのは勲さん任せ。
勲さんの木工作品も、二人で方向性を擦り合わせなんか
ぜんぜんしてなくて、お互いに自由に作って
作ってから知る、という感じなんだそうです。

その闊達なおおらかさが、おふたりの作品の
楽しい雰囲気、明るさになって伝わってくるのかと
納得がいったお話でした。
よく存じ上げている方なのでリラックスして
お話を伺いましたが、楽しかったなあ…
休憩時間も、お客様たちがそれぞれにお話をなさっていて
空気がリラックスしていて、やっぱりお人柄です。
橋本勲さん、扶美子さんと、お越しくださった皆様も
本当にありがとうございました!
