Talk About Book 第3回、終了しました

もう先週末のことになりますが
「Talk About Book」第3回を、開催しました!

ゲストにお迎えしたのは
絵本セラピストのじゅんさんこと、金浜順子さん。
書肆みず盛りでも月に一度
「大人の絵本時間」という名前で
絵本セラピーを開催してくださっています。

今回、絵本セラピストになったきっかけや
活動について、じっくりお話を伺うことができました。

絵本セラピーとは、
絵本の読み聞かせと参加者同士の分かち合いを通して
気づきや癒し、ふれあいが生まれるワークショップです。
大人に向けた絵本の読み聞かせは
子どもに向けたそれとは全く別物で、
声色をなるべく一定にして過剰演出せず
聞き手が自由に物語の世界を
感じられるようにしているとのこと。

そんなじゅんさんも、
思いがけず絵本に救われた経験から
絵本の世界に入ったそうです。
鬱屈した心がみるみるうちに解放された経験を、
きっかけとなった一冊とともにお話してくれました。
そしてご友人から絵本セラピストという資格のことを聞き、
貪るように情報を集め、資格取得に至ったとのこと。

そして今、当店のみならず
様々な場所で活動されています。

参加者のなかには絵本セラピー未体験の方も多かったので
実際に読み聞かせも取り入れました。
いま開催中の「捕食者の世界」に合わせて
動物関連の絵本が中心。
そのうちの一冊で、参加者の方々にも
感じたことをシェアしていただく時間を設けました。
これがまた、皆さん仰ることが違って
なかなかに盛り上がり、楽しい時間に。

シェアするうえでの約束事を
じゅんさんから予めお話いただいていましたが、
その約束事に沿うことで、
自然と意見を交わすのではなく
違っていて当たり前で、その違いを認め合うこと、
安心して話ができて、時間を共有できること。
そのことを、短時間でも体感してくださっていれば、嬉しいです。

じゅんさんは今も
心を落ち着けたいと思ったときには
自宅の絵本棚の前へ行き、
気分に合いそうなものを選んで、絵本を開くそうです。
私もまた、じゅんさんに教えていただいた絵本のなかに
今後も折に触れて開いていくであろう一冊があります。

絵本が人生のパートナーになり得ること、
ずっと楽しめるものであることを、
今回のじゅんさんのお話からも、
より一層感じることができました。

じゅんさん、ご参加の皆様、ありがとうございました!