2025年2月22日、ニャーニャーニャーの日に
岩手日報社運動部長・小田野純一さんをお迎えして
『書肆みず盛りの知りたい世界』を開催しました!

運動部というのはつまりスポーツ取材する部署。
小田野さんはご自身も野球をずっと(現在も)やっていて
岩手県出身メジャーリーガーの取材も
担当されていた記者でもあります。
ちょうどこの日の朝、佐々木朗希投手の結婚が
発表されたのが話題になって、お集まりの皆さんの中にも
会場に入るやいなや「結婚知ってました!?」とか
お尋ねになる方が続出したのが面白かった(笑)

とはいえ、記者さん、というか新聞社に勤めるうえでは、
「ジブン野球好きなんで野球の取材シャッス!」
と勝手に決めることはできません。
どんな会社でも一緒ですが、配属ってものがあるわけです。
小田野さんは入社して最初の仕事は整理部。
たくさんの記者さんが取材して集めてきたたくさんの記事を、
紙面のどの位置にどのぐらいの分量で載せるかなど、
ふだん私たちが見る紙面を作っている部署だったそう。

釜石の支局で取材経験もあったり、営業も経験したり、
野球大好きでスポーツ取材に長く携わったうえに松坂世代で、
野球記者として生まれてきました!ぐらいの人かと
思いきや、就職活動時点でもそんなに新聞一本ではなかった、
とか、まさか記者になるとは思わなかった、とか。

当日は岩手日報社の出版部門の方もお越しで、
(本屋的に一番お世話になっている部署の方!)
ときどきお話を補足、展開して頂いたりしたこともあり、
新聞のお仕事に関するお話自体がまー面白い!

そして、小田野さんご自身もたくさん行ってこられた
MLB取材のお話。
選手とのやりとり、取材の面白さや難しさもたくさん
伺いましたし、球場での食事事情とかの日常ネタも
本当に面白かった!
ご自身で撮られた写真も見せてくださって解説頂いたのですが、
さほど具の写ってない、ソーセージとケチャップとマスタードの
ホットドッグが8ドルとか!(現レートで約1,200円!?)
日本よりはちょっとデカめ、とはおっしゃってましたが、
それにしても…物価たけぇ…

そんな経験談も多岐にわたって楽しかったですが、
やはり本質的な取材の話は興味深かったです。
小田野さんが若い頃に受けた教えで最も大事にしているのは
『準備8割』。
建築の世界にも『段取り八分』というのがあるので
とても共感しますが、やっぱり事前の準備は欠かせない、
というか、そここそが勝負所。

「ジブン野球以外のスポーツは知らないんで教えてオナシャッス!」
なんて記者に、スポーツ選手達も気持ちよく
いい話はしてくれないのは、想像に難くないですね。
選手の背景やそこまでの経緯、直近の成績など
いろいろなデータを頭に入れながら、わずかな時間、
相手によっては質問ひとつしかできないこともあるそうですが、
そのワンチャンスで急所を突き、良いコメントをもらうことが、
最終的には選手からの信頼を得ることにもつながる。
それが醍醐味だそうです。
……興奮する。そういうところだけでも2時間聞けそうです。

皆さんからのご質問も多岐にわたり、取材という仕事を
興味深く掘り下げて頂けて、聞いていて面白かったです。
皆さんから出た話で一番ビックリしたのは500歳野球!
なにそれ超おもしろそう!
「vol.2欲しいな…」とつぶやいて帰られたお客様もいらしたり、
なんか野球やりたいなーと思う回、大変盛り上がりました!

小田野さん、岩手日報社さん、お越しくださった皆様、
本当にありがとうございました!
