ディスクノートもりおか・小原正史さんをお迎えした
書肆みず盛りの知りたい世界が終了しました。

今回は、貴重なLP、SP、ソノシートなどたくさんの円盤と
ポータブルLPプレーヤーとともにお越しくださった小原さん。
ご参加の皆様も、入場と同時に興味津々!
なにしろジャケ買いという言葉のもとは
レコードの世界ですもんね、古いレコードジャケット、素敵…

前回のトークでは小原さんの音楽遍歴・職歴も
伺いましたが、今回初めて聞く方もいたので
そこら辺から、と思ったのですが、やっぱり音楽の話は
どんどん広がっていろいろつながって、
面白く展開していくもんですね!

今回お持ちくださったレコードの中には
小原さんが若い頃に組んでいたバンドのものもあって、
聞いてみたら格好良かった!
レゲエやってらしたんですね…盛岡にはレゲエの文化も
昔からけっこうあったんだそう。

それから、今回のトークでは小原さんから皆さんへの質問、
ということで事前に伺っていました。
「音楽を聴くのはどんな時ですか?
例えば、料理の時、寝る時、通勤時、など
一番好きなシチュエーションはどんな時ですか?」
というアンケート。
前回のトークで、
『音楽を浴びる、感じる体験をもっと増やしたい』
というお話を頂きました。
むかしは、好きなアルバムを買ってきたら
コンポとかラジカセの前でライナーノーツを読みながら
聞いていたもんだ…という記憶が遠くなり、
今ではクルマの運転や作業中のBGMでばかり
聞くようになって、もったいない!と。
それを踏まえての質問でもあったんですが、
やっぱり運転中、作業中、音の出ない家事のさなか、
というお答えもあったなか、皆さんそれだけではない
多様な音楽経験を教えてくださって、コレが面白い!!

家にテレビがなくもっぱら音楽とラジオを聞いている方、
ラジオをきちんと聞きたいあまり自宅に
FM用のアンテナを付けた、とか。
それも、普通の業者は面倒がって断られたのでご自分で、
NHK-FMに聞いて最も良く受信できる方角を確認して立てたそう。
方角を尋ねられてきちんと即座に答えられるNHK-FMも凄い…
K-POPが大好きなお嬢さんがいる方は、
日頃ご自分の好きな70年代・80年代ロックを聞いていると
とてもうるさがられるのに、
エリック・クラプトンのライブにそのお嬢さんが
まさかの同行、そして大感動しておられた話、とか。
ちょっとの時間でもひねり出して、ながらではなく
じっくり音楽を楽しむ、という工夫をそれぞれが
ガンバっておられて、ああ、音楽が好きなんだなあと
心から思いました。

音楽って、まったく触れずに生きるということも難しく、
だいたいなにかの思い出と結びついていたりしますよね。
楽器や音響機器にハマるのも音楽の世界。
歌にハマるのも、踊りにハマるのも、推し活も、
だいたい音楽ゼロということはないですもんね。

人生にプラスアルファの豊かさ、潤いを与えてくれるのは
間違いない、とても大事な存在が音楽ですから、
もっともっといろいろ知って楽しみを深めたいな、と
強く感じる回でした。

お越しくださった皆様、小原さん、
本当にありがとうございました!!
