岩手日報社の高橋直人さんをお迎えした知りたい世界、
先日終了しました。暑い日でした~!
会も熱かったですよ!

知り合ってからいろいろとお話を伺ったら
だいぶいろいろな部署に異動されてきた方だと知って
新聞業界の実際を教えてもらおうとお招きした
高橋さん、ご自身が入社して最初に配属されたのは
「放送部」だったそう。

「ほうそう…ぶ…?…新聞なのに?」と
最初から気になります。
高橋さんが入社された三十数年前は、
新聞社がラジオ局にニュース原稿を送ることがあったそうで、
その原稿を作るのが仕事、という部署なんだそう。
ラジオ局さんも自社で各種ニュースに対応した記者を
ばっちり用意するのが大変だというのもあるでしょうし、
会社さんの成り立ちとかいろいろな事情で、
やはりその辺は他社とも互いに協力しあっていたんですね!
今ではそういうこともだいぶ減って、
放送部という部署ももうない、とのことで、
いきなり知らなかった世界が広がりました。

そのあとはスポーツ取材の運動部(2月にお越しくださった
小田野さんがいまいらっしゃる部署!)に異動。
さらには県警担当の記者や支局に異動して取材取材、
記者歴もずいぶんと重ねられてから、今度は整理部。
これもまた、以前の小田野さんも経験された部署ですが、
高橋さんの時代はちょっといろいろと、なんというか、
剣呑な雰囲気もあったようです…
なにしろ、記事や写真や紙面などの完成度を高める作業の都合と、
完成品としての新聞紙を製作する作業の時間の都合と、
双方の間で板挟みになる部署ですし。
映画やドラマで見る、殺伐とした新聞社の雰囲気を
もしかしたら一番体現していたところなのかもしれませんね。
途中途中では「新聞業界クイズ」というのを
挟んでくださって、これがまたやっぱり知らないことだらけ!
私はぜんぜん当てられませんでした…(ToT)

そのあとも支局に出られたり整理部に戻られたりして、
いま現在の総合メディア局に。
こちらの部署も、これはこれで凄いんです。
紙面や情報の電子化、書籍の製作、著作権関係の対応、
読書感想文コンクールの主催など、
従来の新聞紙製作とは違う、新聞社の新しい業務を一手に担う、
多様な業務内容の部署です。
権利関係の話は新聞の世界でも昔からイロイロと
難しいところもあったそうで、新聞記事を切り抜いて
スクラップを作るのはよくあった話ですが、
それが今ではSNSなどに普通に掲載されてしまって、
それは権利的には完全にアウト、という話とかは、
SNSが行き渡った現代ならではの難しさだなあ、と
しみじみ思ってしまいました。
いまは新聞も発行部数が急減していて、
存続の危機とかオールドメディアとか言われていますが、
それでもやっぱりたくさんの役割があって、
ウェブの世界だけでそれを補完、代替するのは
まだまだ不可能です。

このクローズドの会だけで伺うのはもったいないような、
とても興味深いお話が盛りだくさん!
高橋さん個人のお話も、みんなに役立つ(?)道の駅ネタとか
もうあっという間の2時間でした。

お越しくださった皆様、岩手日報社の高橋さん、
本当にありがとうございました!!
またよろしくお願いします!!