「大人の絵本時間」体験記

絵本セラピー「大人の絵本時間」が
終了しました。

絵本セラピスト・金浜さんとのご縁を得て
初めて開催した今回、書肆みず盛りも
参加させて頂いて体験しましたが…

なんというか、予想外の体験で
うまく説明できずにいます。

大人向け絵本が流行った時期もありましたが、
基本的に私は自分のために絵本を選んで読むことをせず、
流行りには乗りませんでした。
小説にせよエッセイにせよ、科学や歴史の実用書にせよ、
たくさんの活字を読み込んで思考を繰り返すのが読書、
というような感覚があったからです。
(その感覚は今もあるかも)
見開きに絵があって文字・文章が少ない絵本は、
優先して読んでいく本のリストに入りづらい。

ところが、読み聞かせて頂いて絵に集中してみると、
絵から得る情報(というと言葉が固すぎるのですが)や
感じ取ることがすごく増えます。
書いてある物語をそのまま受け取れば非常に単純で、
それこそ子供向けに感じてしまいそうな絵本でも、
絵に集中して物語を聞くと、自分の心情や状況、
過去の記憶などと結びついていろいろな感情や思考を
否応なしに掘り起こされる、という感じ。

それを、差し障りのない範囲で参加者の人と共有して、
特に意見もされることなく(意見するのは禁止)、
聞いてもらうだけ、という時間を過ごすと、
なんか気持ちが軽くなる、少し晴れる、気がします。

絵本の中身が自分にどの程度すんなり入ってくるか、
あまり自分を信用していなかったところもあるのですが、
予想外にすっきり入ってきてビックリしています。

ちょっとこういう文章を読んでもわからない感覚だと、
自分でも書いていて思います。
たぶん実態の1%も伝わっていないので、
これはぜひ多くの人に体験して欲しい、と思いました。

また来月も企画させて頂くことになりましたので、
決定次第お知らせします。
迷っていた方はぜひ参加してください。
すこし楽になると思います。