青森の暮らし

月刊だった前身の「グラフ青森」が
「青森の暮らし」に変わり誌面もあらたに
季刊として刊行されているが、
「あおもりのき」と同様にこちらも歴史が長い。
創刊48年目だそうである。私より年上。

長きにわたって地元に根ざして情報誌を作る、
ということの大変さは、私も「家と人。」に
少しかかわりがあって想像もつくので
溜息の出るような思いがする。

「青森の暮らし」はなにしろ写真が素敵だと思う。
建築好きな方が撮っているのか、建物の写真も良い。

毎号寄稿している著者の中に、当店にたまに
お越しくださる方がいらっしゃる。
その方の記事は毎号、雑誌のテーマに合わせて
昔の青森のことを書くのだが、よくまあここまで、
というぐらい見事にテーマに添って、歴史を掘り下げている。
これまでのその記事だけを一冊にしたら、
十分に民俗史の本になると思うぐらいである。

特集テーマもまた興味が惹かれるものが多い。
最新号は「宿と旅」だが、単純な旅行グルメ情報
ではなく、それぞれの宿の良いところを掘り下げて
泊まりに行ってみたくさせる。
斉川の調度品など、非常に気になる。

その前号は「焼きそば」。
表紙を見ていると腹が減るので、
夕方あたりに読むのは危険である。
B級グルメのコンテストか何かで
焼きそば類が何度も賞を取っている、
というのは聞いたことがあるが、
年に何度か食べたい欲求のビッグウェーブが来るので
気持ちはわかる。
青森県全体にこんなに、それぞれ特徴的な
焼きそばがあるとは、と驚くが、
岩手も調べてみればいろいろあるのかもしれない。