第8回「書肆みず盛りの知りたい世界」終了しました

2024年最初の「書肆みず盛りの知りたい世界」は
ディスクノートもりおかの小原正史さんを迎えて
昨日、無事終了しました。

南大通の実店舗をオープンする前、
間借り本屋の頃から本棚をお借りしていた
ディスクノートもりおかさん、
8回目にしてようやくお招きできました。

お店のレコードやCDを見ていても、
有名どころからマニアックな歌手・曲まで
本当に幅広く品揃えなさっているので
音楽のいろいろなお話を伺えるのだろうな、
と思っていましたが、想像を超えて幅広かった!!

いちばんはっとしたのは、
『音楽を浴びる、感じる体験をもっと増やしたい』
というところ。
確かに日常、BGMとして音楽を流してはいるものの、
コーヒーでも飲みながら“音楽を聴くため”に
じっくり時間を使うこと、無くなってました。
そういえば昔は、好きな歌手のアルバムとか買ってきたら
CDコンポの前に端座してじっくり聞いていましたねぇ…
遠い記憶。

とはいえ、ジャズ喫茶とか名曲喫茶と呼ばれる、
好きなレコードをかけてもらって聴きながら
コーヒーを飲むだけ、みたいな空間は
若い頃にはなんか敷居が高くて、というか
怖くて行きづらい感じもしたし、
実際一見さんお断り、というところも多いそうです。

小原さんはレコード店勤務だった頃から、
ジャンルに対する専門性とか、わかってる人だけ来い、
みたいなスタイルは望んでいなかったそう。
ご自身が音楽にどんどんハマっていった若い頃の、
知らなかったジャンルや曲やミュージシャンを知って
感激した時の気持ちをずっと大事にしていらっしゃるのが、
様々な音楽体験のお話の端々からよく伝わってきました。

だからいろんな人がいろんな音楽を楽しんでいくきっかけとして、
いまのお店のありかたになっていったんですね。

ご自身の好きな音楽について伺ってみれば、
それはそれでものすごく深くて広くて、
本当に話が尽きない小原さんですが、
ぜんぜん排他的でなく、懐が深く、視野が広くて、
でも好きなものは好きなものできちんと決まっていて、
お店の在り方としていいなあ、と強く思いました。

レコードプレーヤーもそうそうお目にかからない時代ですが、
それでも今もちゃんと製造されています。
全然レコードに触れずにきてしまった私も俄然、
入門したくなりましたが小原さんは相談に乗ってくれます。

昨日ご参加くださった方もみんな、今度はお店に伺います、
とおっしゃってましたが、レコードに興味を持ち始めた方も
ぜひMOSSビル4階、ディスクノートもりおかさんへ
いらしてみてください。
きっと楽しく音楽体験を深められますよ!!

小原さん、生まれて初めてサインをする、の図

いつもながらご参加くださった皆様、小原さん、
楽しくお話しして、お聞きくださって
本当にありがとうございました!!