第10回「書肆みず盛りの知りたい世界」終了しました

「書肆みず盛りの知りたい世界」第10回は
漫画家・田中美菜子さんを迎えて昨日、
無事終了しました。

勢いで漫画の新人賞に応募してデビュー、
の流れから37年。
描き続けてきた漫画は、一貫して人を笑顔にする、
元気にすることを目指してきたそう。

それは今回展示させて頂いている原画や
本になった作品群を見ていてもよく伝わってきます。

たとえばランチ大好きな女子社員・たまちゃんの
日常(昼メシ)を描く『たまランチ』が
いつも楽しくて、私も大好きです。

主人公のたまちゃんも、相棒(?)の南さんも
すごく面白いキャラクターなんですが、
まわりのひとびともとても魅力的です。
私はなかでも、トサカさんや部長のファンです。
外食昼メシの“あるあるネタ”も覚えのある感じで、
とにかく身近な、親近感を持てる4コマです。

登場人物、エピソードのディテールがしっかりしていると
物語がきちんと心に入ってくる、残る感じがします。
印象的な楽しさが記憶に残るって、とても素敵な体験。

デビュー前の、もう中学生時代とかから自分が描いたもので
人が楽しんでいるのが楽しい、という経験を持っていて、
それをずっと持ち続けてきたことが随所に窺われて
すごく興味深いお話の数々でした。

どの業界に対しても、技術とか道具とかの話が大好きな
店主的には、そっち方面にばかり偏らないように
コントロールに苦心する、面白すぎる2時間でした。

田中美菜子さん、ご参加くださった皆様、
本当にありがとうございました!!