しし人形作家・はる屋さんをお迎えした
「書肆みず盛りの知りたい世界」が昨日終了しました。
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はる屋さんのしし人形たちのすごさを7~8年前に知って、
いま毎日見ている私としては大変に楽しみだった会。
じっくりお話を聞けて大満足です!
とにかく実物を見ればわかりますが、
手のひらサイズのちょうど可愛い大きさの人形に、
目を疑うような細かさ・正確さで装束の絵が描かれています。
絵筆で描いてるのもびっくりですが、ひとことで言えば
「なんでこんなことできんの!?」みたいに思うわけです。
その辺を伺うと、返ってくるのは、ようするに愛。
鹿踊りから始まり、民俗芸能・伝統芸能が大好きになって
それをとにかく表現したい!という気持ちひとつで
この繊細な、驚異的な作業を続けている、ということ。
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そもそも、塗っているとき、完成に向かっている時が
もの凄く楽しくて一番好きなんだそうです。
見る人見る人驚嘆する、装束の紋様の細密さなどは
大変じゃないかと思うんですが、ご本人にしてみれば
デフォルメとスペースの都合上割愛せざるを得ない、
本当はもっと描きたい!なんですって。
大変な作業だからといって苦痛なわけでは
ぜんぜんないんですね。すごい!けどわかる!
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はる屋さんご自身は、小さい頃から郷土芸能が大好き
ということでもなかったそうで、大人になってから
急に装束とか動きが格好良い!と感じ始めて、そこから
のめり込んできたのだそうです。
とはいえ、張り子の郷土玩具などは前から可愛いと思って
好きだったので、ともおっしゃっていましたから、
紙粘土で作るしし人形の原点は、春を待つ芽のように
心の深くにあったのかもしれませんね。
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しし人形だけでなく、「郷土芸能応援誌じぶんち」という
郷土芸能を紹介し、団体さんにお話を聞く本を作っておられます。
これもまた、郷土芸能への愛ゆえにすんなりと仲間と出会い、
その仲間が印刷編集関係の仕事をしていたプロだったので
ごく自然に質の高い本になっていった、というのが
導かれているようで、聞いていて面白かったです。
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現在のお仕事柄、高齢の方とお話しする機会も
とても多いのだそうですが、そういうときに
昔の暮らし、風習、生活の話などを聞くと、
もったいない、これを残したい!と思うのだそうです。
「じぶんち」もまさにそうやって作られたもの。
今回のトークで伺ったエピソードもまさに私も大好物で
いくらでも聞いていられるような面白い話。
同じように、民俗芸能も伝えたい、残したいと思う気持ちで
作っている部分もあって、そこもとても共感しました。
共感しても、とてもじゃないけど同じには作れないですけどね!!
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なにかをつくる、生み出すときに一番大事なのは愛情、
対象を好きだと思う気持ちなんだなあ、と再確認しました。
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はる屋さん、お越しくださった皆様、
本当にありがとうございました!!