岩手県立博物館の地質・化石担当学芸員、
望月貴史さんをお迎えしてお話を伺った
第30回の知りたい世界が終了しました。

博物館の学芸員さんにお招きしたのは今回で4回目…
お越しくださるのも本当にありがたいことですが、
学芸員さんのときは必ず来る!という方も
いらっしゃるのもありがたく…
おかげで開始前から熱気が強い!

その雰囲気に迎えられて、望月さんのお話も
最初からフルスロットルでした(笑)

写真のお衣装で気づく方もいらっしゃるかもしれませんが
望月さんのご出身は静岡なんだそう。(エスパルス!)
子供のころから化石が好きだった望月さんにとって、
愛知県豊橋市の自然史博物館がとても楽しい場所だったそうです。
うらやましい…恐竜大掃除とかしてたのかな…
でもいま振り返っても、豊橋が特に化石の産地というわけでもなく、
なぜあそこに立派な自然史博物館があるのかはわからないとか。
学芸員として岩手県立博物館に来られてから、
北上山地が実は古生代から新生代まで、実に幅広い時代の地質が
わりとはっきり表出していることを知って、とても嬉しかったそう。
国内には意外とそういう場所は少なく、古い世代の地層はたいてい
海の底にあって、なかなか目にすることはないのです。
(古いも古い、なにしろ5億年とか前の地層です。)
北上山地はもともと島で、地球の赤道直下ぐらいにあったんですって…
それがプレートテクトニクスで動いてきて、
ユーラシア大陸から離れてきた部分とぶつかって
いまのような山地にだんだんかたち作られてきたということで、
その成り立ちの影響で、地層の専門家にとっては素晴らしい
地層が表出しているんだそうです。知らなかった…

岩手は沿岸のほうにも県北のほうにも、
地質地層の研究にとってはとても調査しやすい環境で、
でも全国的には知られていないので他の研究者が来ていないという
“ブルーオーシャン“があるんだそうです。
ぜんぜん知らなかった…
こんなお話が序盤から出るんですから、もう大興奮です。

望月さんは、足跡とか巣穴とかの化石の研究がご専門。
それもまただいぶマニアックですが、そうした化石
(印象化石というそうです)からわかることもとても多く、
それは単に「こういう生き物がいたんだ~」だけではありません。

その当時のその場所の環境とか、それが時間をかけて
どう変化して、影響を与えたり受けたりしていまのかたちに
なってきたのか、ぜんぶつながっているんですね。
地層とか地質というと、崖に現れたシマシマ、ぐらいの
単純な受け止め方しかしていなかったな~…
我々の暮らす大地そのものの話だから、そりゃ
よく考えてみればつながっていないわけはないのですが。
いま私たちが歩いている道端、そこに転がっている石も、
地球の誕生からそこにあった、のではないので、
どのように生まれて、どのように今そこにあるのか、
来歴や由来がかならずあるわけです。

建築土木で使われる砕石も、“砕石”としか思ってなかったなあ…
想像をもっと広げなくてはならない、と思いました!
石、鉱物、化石、地質地層、そういうものがもたらすロマンとは、
全てがそれぞれにつながっていく深く長い悠久の時間の流れを
想像させてくれること、なのかもしれません。

まだまだ聞きたいことたくさんあったなあ~
最後は望月さんのお子さんがお腹を空かせてお待ちということで
さっと終わりましたが、またお話を伺う機会をつくりたい!

お越しくださった皆様、岩手県立博物館の望月さん、
本当にありがとうございました!
