未読本話会、終了しました

新イベント『未読本話会』昨日終了しました!

あらためて書くと、
ご自宅の“積ん読本”をお持ちいただいて
それぞれに紹介したり質問したりする会です。

初めての会なのでどんな風に進めるかも
手探りで、まずは先陣を切って積ん読本を紹介。

静かに滑り出した場でしたが、すぐに温度が上がりました。
私の次の方が紹介してくれた本は私の紹介本とつながりがあり、
その次の方とつながり、さらにその次の方、という具合で
打ち合わせたわけでもないのに、それぞれが
何かとつながっていくんです。

偶然なんだけど、案外そういうものかな、とも思いました。
完全に直接同じ題材や作家の話、というわけではなく、
大事に読みたいと思っている心情だったり、
なぜ心惹かれたのか自分でもわからないけど
わからないなりの考察の部分だったりと、
自分の心をどう解釈するかの部分を共有するので
共通点が見つけやすいのかも知れません。

その本を買ったきっかけ、そのときの心情、
関連書籍や出来事など、みんなそれぞれに物語がある…
そのお話を伺っているだけで、とても楽しい場でした。

「積ん読」という言葉もだいぶ広まってきましたが、
それは“読まなくてはいけないもの”ではない、と
私は考えています。義務、ノルマではない。

いつか読まれる時を待っていて、何かの拍子に
いつでも読み始められて、そこから夢中になる本、
のことを積ん読という、ということを、
心理学者・河合隼雄と詩人・長田弘が言っていました。

そうなんです、本棚にあっていつも目に入っていて、
ふとした時になぜか手に取って読み始め、
「もっと早く読んどきゃよかった!」と読後に感じる、
これが積ん読の楽しみです。

「もっと早く読んどきゃよかった!」は、
損したのとは違います。
素晴らしい物語、知識を得て自分のなかにずっしり残ったときの
幸福感があるからこそ「もっと早く…」と思うものなので、
それは幸せなことなんです。

この会をきっかけに読み始めてもいいし、
また積んでおいて読むのはまだ先の話になってもいい。
本を読むことのまわりには、楽しいことだらけ。
積んでおくことすら楽しみなんだ、と思うひとが
もっと増えてくれたら良いなあ、と思います。

毎月の楽しみが増えました、
また確定したらお知らせしますので
気になる方はぜひご参加ください!