みらいパブリッシング
小亀たく
2022年7月14日初版第1刷発行 B5判・32頁 本体1,400円+税

グラフィックデザイナーでもある小亀さんが
絵本作家になるきっかけの一冊であり、
実際に体験したことをもとに作られた絵本。
桜文鳥のぴーぽっぽ(とりさん)は
じーさんと一緒に暮らしていたが、
じーさんが入院することになり
娘のけーこに引き取られることになって…
ぴーぽっぽの視点で無邪気にそして淡々と語られる
じーさんのこと、ジュミョーのこと、けーこのこと、
飼われるということ。生きていくということ。
ふだん無意識のうちに頭の片隅に追いやってしまいがちな
当たり前に大切なことを、ちがう存在の視点から
見つめなおさせられる。
けっして押しつけがましくも説教くさくもない、
淡々とした、日記のような言葉で、である。
見返すたびにいろいろなことを感じて、
とても切ない話なのだが最後にはぴーぽっぽの真似をして
すこし背筋が伸びる。
あたたかさは、涙のなかにもあるのだ。
