水墨画 馬を描く

日貿出版社 
馬驍(ま・きょう)  
2013年9月20日 初版発行 A4変形版・111頁 本体1,300円+税 
※バーゲンブックです 

子どもの頃、小学校で人気だった学級文庫の中に
横山光輝の描いた「三国志」があった。
まんがの中で個人的にもっとも好きだったのは、
馬の描き方だった。

さんざん真似して、ノートや教科書の隅に
パラパラ漫画を描いたりしたので、今でも
馬の絵を描くと横山ふうになる。
と思って描いてみたらあんまり精度は高くなかったが、
十数秒で描けたので、手は覚えているものである。

殴り書きでも馬には見える、であろう…

著者の馬驍さん、本書を仕入れるまで存じ上げず
汗顔の至りだが、有名な水墨画家さんで、
風景画をはじめとした作品群がもの凄く素晴らしい。
ぜひウェブサイトの作品紹介を見てほしい。
水墨画のオーソドックスな表現とは違う独自の
世界観がありながら写実的でもあって、見蕩れた。

そういう達人が描き方を教える、となると身構えるが、
本書の最初の章は馬の文化史。
これまでの歴史で描かれてきた馬が紹介されたり、
そもそも馬の体型が科学的に描かれていたり、
デザイン・デフォルメした馬の描き方が紹介されたり、
様々な角度から馬を捉えた上で、水墨画で
馬を雰囲気良く描く方法を丁寧にじっくり説明する。

読んでるだけでも面白いし、読み終えると
馬を描いてみたくなるのである。
2026年の干支は午。
馬を絵で描く絶好のチャンスだし、ここはひとつ
毛筆で馬を描いてみてはいかがでしょう?
本書を読めば、筆ペンでも本当に雰囲気の良い馬が
描けそうな気がする。