誰も知らない世界のことわざ

株式会社 創元社
エラ・フランシス・サンダース 著 / 前田まゆみ 訳
2016年10月17日刊行 B5判変形・112頁 本体1,600円+税

豚に真珠、猫に小判は
イメージも湧きやすいよくできた
ことわざだと思うが、お国柄が変わっても
似たような由来の表現を思いつくものであるらしい。
大陸の西の端、ポルトガルでは
「ロバにスポンジケーキ」だそうだ。

本邦では帯に短しタスキに長しと言うが、
似たような意味合いのことわざを、
オランダでも布関係で表現するそうである。

こういうのは感覚的なものだから
深く考えても仕方がないが、
それにしても面白い。

事象や言動を受け取るときに、
国や地域(つまり地理や歴史)、人種、文化が
違うにもかかわらず、似たような印象を受けて
似たような表現をするというのが、
世界の広さと近さを同時に感じさせる。

もちろん、思いも付かないような表現もある。
意味を聞けばとても得心がいくのだが、
「ガレージのタコのような気分」
さてこれは何処の国のことわざでしょう?