岩手日報社
村田久
2021年4月16日第1刷発行 四六判・256頁 本体1,300円+税
当店でもあっという間に売り切れた
「イーハトーブ釣り倶楽部」の著者、
村田久さんによるエッセイ。
※著者サイン本を仕入れさせて頂きました。
オリジナル栞も付属しています。
子供の頃から野遊びで世界を知り、
物事を覚えた、という暮らしは、憧れるが
私世代ではもうだいぶ薄れてしまっている文化だ。
村田さんの文章は、人の話し言葉が岩手訛りである。
風景や環境の描写も、生きものの姿も、
岩手の自然の中で生きて来た人でなければ
こうは書けない、という美しく普遍的な表現で、
岩手に住んでいる以上読んでおかなくては、と
思わされる。人気があるわけだ。
本書のどのエッセイも、見開き2ページで
あっさり読める分量がたくさんあり、
5年分にわたって日記のように記録されている。
岩手の野山に暮らす生活が、これ一冊で
体験できるような本である。
山学校の教科書、と呼んでいいのかも知れない。