野ばら社
2003年9月1日初版発行 A5判・271頁 本体800円+税
野ばら社さんの本の中では比較的新しい、
21世紀に初版が発行された本。
だからというのではなかろうが、本書内の
イラストにはそれぞれ、名称の英語が添えられている。
これがけっこう面白い。
比較的新しくても野ばら社さんであるから、
載っているイラストも日本の古い文化に準じて
懐かしい絵柄ばかりであるが、
たとえば「ちんどん屋」。
現物を見たことのある人もずいぶん少ないと思うが、
英語で表現すると
musical sandwich man
である。
これにはまあ笑った。
ちょんまげが topknot、意訳を試みれば
頭頂の結び目、となるだろうが、
島田髷が Shimada になってしまうのは
やむを得ざるところだろう。
鏡餅とか糠漬けとか、日本特有の文化を
英語にどう翻訳しているかもとても面白い。
絵と共に英単語を見ているとけっこう
印象的なものが自然と頭に入るものである。
中学生時代、英単語の暗記は苦労したものだが
本当はこうやって勉強すれば良かったのかもしれない。